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痛みと腰痛 [腰痛]

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痛みとは国際疼痛学会の定義では「痛みとは、不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある」とあります。


なんだかよくわからないですね。要はヒトの体に構造的な破綻やストレスがかかることで生じる痛みもあるし、心理・社会的な要因で生じる痛みもあるということで、それらはどれも不快な感覚としてヒトの体に現れるものです。


心理・社会的な原因による痛みは置いといて、ここではいわゆる腰痛に関して述べたいと思います。2004年の厚生労働省国民生活基礎調査では腰痛を自覚している有訴者の数は1000人当たり男性で82人、女性で108人と調査されています。


ヒトはなぜ腰痛になるのでしょう?発生学的に考えるとヒトは背骨が地面に対し垂直に立っていることがあげられます。重い頭部や上半身を支えるために常に立っている時は常に背中の筋肉が働いていなければなりません。さらに詳しく言うと、腰よりも上の上半身や頭部の重さの中心(重心)が腰の関節よりも前にあるため、後ろから筋肉が前に倒れないように筋肉が引っ張っている状態です。これは手が四足動物に比べ自由になるため、ヒトの脳は発達したとされています。興味深いことに日本の伝統芸能である猿回しに使われるニホンザルが定期的にレントゲン写真を取ると徐々にヒトの背骨のような弯曲に近づいてくるという報告があります。


しかし四足動物には腰痛がないということは証明されていませんし、僕の実家は牧場を経営していますが、高齢の馬ほど背骨の弯曲が大きくなっていると思います。ヒトにしか腰痛がないと言えば嘘になるかもしれません。

参考文献 MOOK腰痛の病態とその理学療法アプローチ



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タグ:腰痛 疼痛
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